「松陰コモンズ」プロジェクトが終了しました。

「松陰コモンズ」プロジェクト終了に寄せて


2002年からはじまった松陰コモンズプロジェクトも8年が過ぎ、
このたび、2010年3月末日をもちまして終了いたしました。
長い間応援していただいた貸し主であるS氏をはじめ
共に仕組みをつくり、コレクティブな暮らしの可能性を広げてくれた居住者の皆さん
松陰コモンズを愛し、お座敷を利用して下さった皆さんや訪ねて下さった皆さん
本当にありがとうございました。

今後、過去2002年3月~2010年3月までの
「松陰コモンズプロジェクト」に関するお問い合わせは、

syouin@chc.or.jpまでお願いいたします。

松陰コモンズプロジェクト責任者:狩野三枝


「松陰コモンズ」とは?

世田谷の三軒茶屋から東急世田谷線で3つ、松陰神社の森近くにある150年の歴史を持つ古民家が『松陰コモンズ』の舞台です。 『松陰コモンズ』は、NPOコレクティブハウジング社(CHC)と7人の居住者による、あたらしい暮らし方-コレクティブ居住-とその事業の可能性にチャレンジするプロジェクトです。

松陰コモンズの歴史は、150年を超える月日の中では、ほんの一瞬ですが、2002年2月に産声を上げて以来、とても意味深い年月を、この建物と共に送ってきました。

松陰コモンズは、隣の人に声をかけることすら憚られる現在、新しいネットワーク型コミュニティをつくりだすコレクティブハウジングの理念をベースに、まちなかの住宅ストックを活用して、地域の人々にとっても住まい手にとっても可能性を広げる住まい・暮らしを提案する、実践的なチャレンジです。

松陰コモンズは、CHCの活動に深いご理解をいただいている家主の鈴木氏の協力のもと、この実験的プロジェクトの仕組みを構築してきた居住者の皆さんとCHCが共に作り上げてきた事業です。

2007年4月より本プロジェクトは「松陰コモンズ・セカンド」として再出発しました。新しいメンバーも居住者に加わりました。自分らしく安心できる暮らしの場として、より多くの人が希望を持てるような住まいの選択肢となるよう、さらに仕組みをブラッシュアップし、居住者の皆さんとともに快適な住まいのあり方を追求していきたいと思います。

敷地と建物

江戸時代に建てられたこの古民家は、日常生活部分は増改築されながら大切に住み続けられてきました。

大小7室の個室と、大きなダイニングキッチン、茶の間、浴室、シャワールーム、3つのトイレ、そしてほとんど原型のままの広縁が廻る10畳2間の続き間と大きな玄関広間からなり、80坪ほどの規模があります。

この家で生まれ育ち、現在は隣接地の現代的建物に住んでいる家主さんと"都会の中の森に住む"というコンセプトを持つ環境共生型コーポラティブハウス「欅ハウス」は、「松陰コモンズ」の大切な隣人であり、この一角を「松陰村」と呼び快適な環境を共有しています。

プロジェクトの特徴その1
お座敷運営を組み込んだ暮らし

松陰コモンズの大きな特徴は、居住者専用のプライベートコモンの他に外に開かれたパブリックコモンを持つことです。

パブリックコモンの空間的な特徴は、20畳の広々としたお座敷人と、そこに人を招き入れる縁側です。この空間的な特徴と家主さんの思いで、長い年月の間に、このお座敷はある種の公共性を担ってきました。(参照:映画「松陰村物語」販売中)

そんな歴史が育んだ場の力を享受し、居住者がお座敷を外部に開く仕組みは、7人の暮らしが、小さくても風通しの良いコミュニティであり続け、より大きな可能性をもつネットワークコミュニティにつながるための、シェアード型コレクティブ居住の心臓部です。

 

プロジェクトの特徴その2
シェアすることで、一人いでは持てない豊かさ得る

コレクティブ居住は、個々の自立した居住者が日常生活の中の仕事をお互いが担い合い分担することで、一人暮らしにはない豊かさを生み出すという暮らしです。

松陰コモンズでは、より合理性と可能性を求めるような運営にチャレンジする仲間として、居住者はお互いの気配りを大切にし、コミュニケーションを大切にします。

プロジェクトの特徴その3
居住者組合による自主管理・自主運営

居住者は居住者組合をつくり、自分たちが快適な暮らしをするために、運営方法を創意工夫し、責任を持った管理運営を行います。

プロジェクトの特徴その4
培われた環境を協働で守り育てる暮らし

松陰コモンズは、今まで手をかけて守られてきた古い建物や環境を大切に利用し、不便さと快適さを、この環境を愛する人と共に楽しみ守り育てる暮らしと考えています。

そのために、家主さんや欅ハウス、近隣との心地よい関係づくりを心がけます。